味にこだわったダッチオーブンでの炊飯
2017/1/19
我が家では以前からキャンプでの炊飯はコールマンのクッカーセットの炊飯用の鍋を使っていて、それなりに美味しく炊けてはいます。ただ、うすっぺらいコッフェルでの炊飯の頃からの自己流の炊き方なので、キャンプでの炊飯の方法を全て見直そうと思っていたら、「土鍋ごはんの炊き方」という本が中古で安く売っていたので買ってみました。
この本では、「分とく山」の野﨑洋光さんが実際にお米を炊いている方法を時間ごとに画像にした白米の炊き方と、著者の小西 雅子さんが科学的に測定したりしてだれにでも美味しく炊けるようにした白米の炊き方が載っています。面白いのが炊飯用の土鍋や文化鍋、ル・クルーゼなど数種類の鍋で炊き比べをしてその食味と測定値が載っている点です。この本を読むと、最初強火でできるだけ早く沸騰させると言うのは間違いみたいで、ある程度時間を掛けて沸騰させた方が甘みが出るそうです。
この本を読むと、今までのキャンプでの炊飯は加熱時間が少なかったようですので、今後は加熱時間をもうちょっと増やしたいと思います。また98度以上での加熱時間が20分必要で、蒸らし時間の一部も、その中に含まれています。アウトドアでは蒸らし時間中に風でどんどん鍋が冷えていると思われるので、蒸らし時間中の保温を検討したいと思います。
この本を読んで土鍋で何度か炊いてみました。以下に私のメインブログへのリンクをはっておきます。
→土鍋ごはんの炊き方
→再度土鍋で炊飯

土鍋での炊飯の経験を元に、ダッチオーブンでどれくらいのごはんが炊けるか試してみることにしました。我が家の1合のお米の乾燥重量を測ると157gでした。水はその1.4倍から1.5倍の重さ必要なのですが、ダッチオーブンだと蒸気の抜けが悪い感じなので、最初は1.45倍の228gから試してみましょう。米を洗って、1時間ほど浸水させ、水との合計385gにして炊きます。もちろん普通はこんな計測をする必要は無く、もっと簡単に容積などでも良いのですが、今回は実験ですので出来るだけ再現性の良い方法で水の量を決めました。

1合を炊くのでダッチオーブンはロッジの6インチキャンプオーブンを使いました。ダッチオーブンと蓋の内側に薄く米油を塗り錆を防ぎます。

10分で沸騰するように、かなり弱めの中火にして加熱してみましたが。8分30秒で沸騰。吹き零れないように一気にごく弱火にしますが、少し吹き零れるのは仕方ないですね。蒸気からはとても甘い香りがします。米油の香りでしょうか?

その後火力を加減して、ダッチオーブンから吹き零れないけど蒸気がかすかに出る程度の火力にして15分加熱を目標にします。15分経ちましたが弱火過ぎたのか焦げ臭い臭いはありませんでした。ちょっと心配なので強火で20秒ほど過熱し、15分蒸らします。蒸らしは特に工夫していません。ここで蓋の蒸気がお米に滴り落ちない工夫をするともっと美味しくなるかもです。


炊き上がりました。安物の二重蓋の炊飯専用土鍋で炊くより遥かに美味しく、ふっくらとボリュームがあり、張りのあるごはんになりました ^^ ただ、ごはんの透明感は相変わらずもう一つ。昨年、天候があまり良くなかった事が影響しているのかもしれません。ちなみにお米は地元のキヌヒカリで、天候があまりよくない年でもわりと美味しいお米です。なお、このダッチオーブンの前回の料理がゆで卵で、その後メンテもしているので、ダッチオーブンの炊飯で気にする方が多いと思われる、古い油の嫌な臭いは全くありませんでした。

美味しいおこげが出来ましたが、こんな感じでこびり付きは皆無。後片付けも簡単でした。ただ、今回の弱火は風が吹いているキャンプ場ではガスでは絶対に再現できない弱火です。キャンプ場で再現する場合は火から遠ざけるか、チャコールブリケットを使うと良いかもです。

1合がわりと美味しく炊けたので、2合にも挑戦です。2合の場合も同様に10分で沸騰、15分過熱、15分蒸らします。2合なのでロッジの8インチを使ってみましょう。なお、ロッジの8インチだと2合が限界で3合は無理だと思います。お米の重さが315gなので水は457g、合計772gの米と水をダッチオーブンに入れて炊けばよいことになります。
8インチのダッチオーブンは最近料理をしていないし、年末にメンテを出来なかったので念のためお湯で軽く洗って乾燥させてから米油を塗りました。本によっては、ご飯を炊くときに油を入れると美味しくなると書かれているくらいですので、ゴシゴシ油を拭き取る必要はないと思います。


毎回計量するのは面倒なので竹串でゲージを作ってみました。この竹串を持っていけば、2合の米を計量さえすれば、8インチのキャンプオーブンで炊く場合の水の量が簡単に分かります。

1合の時と同様1時間ほど浸水させてから炊飯開始。中火で加熱しますが、沸騰が早そうな温度変化だったので5分経過した頃ちょっと火を弱めますが、残念ながらそれでも7分ほどで沸騰してしまいました。6インチより底が広いので、熱効率が良いのかもしれません。

前回同様に弱火で15分加熱します。前回よりは気持ち強い火にしたので、6インチのときよりふきこぼれが多い感じです。しかしながら、15分経っても蒸気が良く出ています。仕方ないので追加で加熱したところ1分ほどで蒸気が減ってきたのでもう1分追加して合計17分過熱して終了。15分の蒸らしに入りました。


美味しそうに炊き上がりました ^^ お味のほうは1合の時と変わりません。2合だと1合より美味しく炊けても良いと思うのですが、残念ながらいけのこの意見も1合の方が気持ち美味しいでした。2合は沸騰までの時間が短かったこととふきこぼれが1合の時より多かったのが悪かったのかもしれません。加熱を追加で2分増やしたのが悪かったのかもしれません。6インチの方が丸っこい形なので、対流がうまく行っていたのかも?

とは言うものの充分美味しいごはんです。いけのこが生の海苔から作った海苔の佃煮で美味しく頂きました ^^v こちらのご飯も特に油臭い感じはありませんでした。
今後はこの程度の味を目標に、屋外で同じように炊けるようにしたいと思っています。2合までは8インチ、それ以上は10インチのキャンプオーブンを使い、沸騰まではガスコンロ(プリムス IP-2280A)を使い、弱火はチャコールブリケットを使うのが簡単かな? 何合までなら10分以内に沸騰させることが出来るのかが良く分かりませんが、IP-2280Aで間に合わなくなったら、GSSAを使うか、多量の炭を使うか、お湯炊きってことになります。次は10インチキャンプオーブンで4合程度の炊飯に挑戦してみたいと思います。
なお、ごはんの好みは地方によって違います。関西はシャッキリ、関東はもっちりが好まれるそうです。ですので、関西在住の私が美味しいといっているごはんはシャッキリの可能性がありますので、ご了承ください。
大阪ガス株式会社の炊き込みご飯のレシピが豊富なページがありましたのでリンクを追加しておきます。
→火で炊くコンロでごはん生活
残念ながら6インチキャンプダッチオーブンは廃番ですので、ほぼ同等のサービングポット1qtをお勧めしておきます。お一人様用ですので、家族がいる場合は、下記の2qtの方をお勧めします。
残念ながら8インチキャンプダッチオーブンは国内では手に入らないと思います。2018年よりアメリカで再販が開始されたので、そのうち手に入るようになると思います。それまで待てない方にはサービングポット2qtをお勧めします。とてもかわいいダッチオーブンで、家庭で使う初めてのダッチオーブンとしてお勧めです。
ロッジのダッチオーブンはシーズニング済みなので、軽く洗ったらすぐに使えますので、IHなどの熱源で家庭で使うのに適しています。ただ、蓋の乾燥がIHではできないので、洗ったあとの乾燥はコンロのグリルやオーブンを使う必要があります。
この本では、「分とく山」の野﨑洋光さんが実際にお米を炊いている方法を時間ごとに画像にした白米の炊き方と、著者の小西 雅子さんが科学的に測定したりしてだれにでも美味しく炊けるようにした白米の炊き方が載っています。面白いのが炊飯用の土鍋や文化鍋、ル・クルーゼなど数種類の鍋で炊き比べをしてその食味と測定値が載っている点です。この本を読むと、最初強火でできるだけ早く沸騰させると言うのは間違いみたいで、ある程度時間を掛けて沸騰させた方が甘みが出るそうです。
この本を読むと、今までのキャンプでの炊飯は加熱時間が少なかったようですので、今後は加熱時間をもうちょっと増やしたいと思います。また98度以上での加熱時間が20分必要で、蒸らし時間の一部も、その中に含まれています。アウトドアでは蒸らし時間中に風でどんどん鍋が冷えていると思われるので、蒸らし時間中の保温を検討したいと思います。
この本を読んで土鍋で何度か炊いてみました。以下に私のメインブログへのリンクをはっておきます。
→土鍋ごはんの炊き方
→再度土鍋で炊飯

土鍋での炊飯の経験を元に、ダッチオーブンでどれくらいのごはんが炊けるか試してみることにしました。我が家の1合のお米の乾燥重量を測ると157gでした。水はその1.4倍から1.5倍の重さ必要なのですが、ダッチオーブンだと蒸気の抜けが悪い感じなので、最初は1.45倍の228gから試してみましょう。米を洗って、1時間ほど浸水させ、水との合計385gにして炊きます。もちろん普通はこんな計測をする必要は無く、もっと簡単に容積などでも良いのですが、今回は実験ですので出来るだけ再現性の良い方法で水の量を決めました。

1合を炊くのでダッチオーブンはロッジの6インチキャンプオーブンを使いました。ダッチオーブンと蓋の内側に薄く米油を塗り錆を防ぎます。

10分で沸騰するように、かなり弱めの中火にして加熱してみましたが。8分30秒で沸騰。吹き零れないように一気にごく弱火にしますが、少し吹き零れるのは仕方ないですね。蒸気からはとても甘い香りがします。米油の香りでしょうか?

その後火力を加減して、ダッチオーブンから吹き零れないけど蒸気がかすかに出る程度の火力にして15分加熱を目標にします。15分経ちましたが弱火過ぎたのか焦げ臭い臭いはありませんでした。ちょっと心配なので強火で20秒ほど過熱し、15分蒸らします。蒸らしは特に工夫していません。ここで蓋の蒸気がお米に滴り落ちない工夫をするともっと美味しくなるかもです。


炊き上がりました。安物の二重蓋の炊飯専用土鍋で炊くより遥かに美味しく、ふっくらとボリュームがあり、張りのあるごはんになりました ^^ ただ、ごはんの透明感は相変わらずもう一つ。昨年、天候があまり良くなかった事が影響しているのかもしれません。ちなみにお米は地元のキヌヒカリで、天候があまりよくない年でもわりと美味しいお米です。なお、このダッチオーブンの前回の料理がゆで卵で、その後メンテもしているので、ダッチオーブンの炊飯で気にする方が多いと思われる、古い油の嫌な臭いは全くありませんでした。

美味しいおこげが出来ましたが、こんな感じでこびり付きは皆無。後片付けも簡単でした。ただ、今回の弱火は風が吹いているキャンプ場ではガスでは絶対に再現できない弱火です。キャンプ場で再現する場合は火から遠ざけるか、チャコールブリケットを使うと良いかもです。

1合がわりと美味しく炊けたので、2合にも挑戦です。2合の場合も同様に10分で沸騰、15分過熱、15分蒸らします。2合なのでロッジの8インチを使ってみましょう。なお、ロッジの8インチだと2合が限界で3合は無理だと思います。お米の重さが315gなので水は457g、合計772gの米と水をダッチオーブンに入れて炊けばよいことになります。
8インチのダッチオーブンは最近料理をしていないし、年末にメンテを出来なかったので念のためお湯で軽く洗って乾燥させてから米油を塗りました。本によっては、ご飯を炊くときに油を入れると美味しくなると書かれているくらいですので、ゴシゴシ油を拭き取る必要はないと思います。


毎回計量するのは面倒なので竹串でゲージを作ってみました。この竹串を持っていけば、2合の米を計量さえすれば、8インチのキャンプオーブンで炊く場合の水の量が簡単に分かります。

1合の時と同様1時間ほど浸水させてから炊飯開始。中火で加熱しますが、沸騰が早そうな温度変化だったので5分経過した頃ちょっと火を弱めますが、残念ながらそれでも7分ほどで沸騰してしまいました。6インチより底が広いので、熱効率が良いのかもしれません。

前回同様に弱火で15分加熱します。前回よりは気持ち強い火にしたので、6インチのときよりふきこぼれが多い感じです。しかしながら、15分経っても蒸気が良く出ています。仕方ないので追加で加熱したところ1分ほどで蒸気が減ってきたのでもう1分追加して合計17分過熱して終了。15分の蒸らしに入りました。


美味しそうに炊き上がりました ^^ お味のほうは1合の時と変わりません。2合だと1合より美味しく炊けても良いと思うのですが、残念ながらいけのこの意見も1合の方が気持ち美味しいでした。2合は沸騰までの時間が短かったこととふきこぼれが1合の時より多かったのが悪かったのかもしれません。加熱を追加で2分増やしたのが悪かったのかもしれません。6インチの方が丸っこい形なので、対流がうまく行っていたのかも?

とは言うものの充分美味しいごはんです。いけのこが生の海苔から作った海苔の佃煮で美味しく頂きました ^^v こちらのご飯も特に油臭い感じはありませんでした。
今後はこの程度の味を目標に、屋外で同じように炊けるようにしたいと思っています。2合までは8インチ、それ以上は10インチのキャンプオーブンを使い、沸騰まではガスコンロ(プリムス IP-2280A)を使い、弱火はチャコールブリケットを使うのが簡単かな? 何合までなら10分以内に沸騰させることが出来るのかが良く分かりませんが、IP-2280Aで間に合わなくなったら、GSSAを使うか、多量の炭を使うか、お湯炊きってことになります。次は10インチキャンプオーブンで4合程度の炊飯に挑戦してみたいと思います。
なお、ごはんの好みは地方によって違います。関西はシャッキリ、関東はもっちりが好まれるそうです。ですので、関西在住の私が美味しいといっているごはんはシャッキリの可能性がありますので、ご了承ください。
大阪ガス株式会社の炊き込みご飯のレシピが豊富なページがありましたのでリンクを追加しておきます。
→火で炊くコンロでごはん生活
株式会社エイアンドエフ
残念ながら6インチキャンプダッチオーブンは廃番ですので、ほぼ同等のサービングポット1qtをお勧めしておきます。お一人様用ですので、家族がいる場合は、下記の2qtの方をお勧めします。
残念ながら8インチキャンプダッチオーブンは国内では手に入らないと思います。2018年よりアメリカで再販が開始されたので、そのうち手に入るようになると思います。それまで待てない方にはサービングポット2qtをお勧めします。とてもかわいいダッチオーブンで、家庭で使う初めてのダッチオーブンとしてお勧めです。
ロッジのダッチオーブンはシーズニング済みなので、軽く洗ったらすぐに使えますので、IHなどの熱源で家庭で使うのに適しています。ただ、蓋の乾燥がIHではできないので、洗ったあとの乾燥はコンロのグリルやオーブンを使う必要があります。
コメント
お!これはこれは非常に参考になりました!
ハードル高そうだけど試してみます!!
炊き込みご飯も美味しく出来ますかねぇー?
ハードル高そうだけど試してみます!!
炊き込みご飯も美味しく出来ますかねぇー?
レフアさんこんにちは。
炊飯時の過熱は強火が良いと聞いていたのですが、
それは多量にご飯を炊くときのお話だったようです。
炊き込みご飯も同様の炊き方で良いようです。
最後にリンクを追加しておきます。
炊飯時の過熱は強火が良いと聞いていたのですが、
それは多量にご飯を炊くときのお話だったようです。
炊き込みご飯も同様の炊き方で良いようです。
最後にリンクを追加しておきます。
おはようございます
うちでは休みの日にはよく無水鍋でご飯を炊くのですが、ダッチオーブンで炊いたご飯もすごく美味しそうですね!
今度やってみます(^_^)V
うちでは休みの日にはよく無水鍋でご飯を炊くのですが、ダッチオーブンで炊いたご飯もすごく美味しそうですね!
今度やってみます(^_^)V
シバちゃんさんこんにちは。
無水鍋も美味しく炊けそうですね ^^ 色々な
調理道具を持っていますが、残念ながら無水鍋は
持っていません。パンも美味しく焼けるみたいですね。
今回のごはんはかなり美味しく炊けたと思っていますが、
問題はキャンプ場でも美味しく炊けるかですね ^^;;
無水鍋も美味しく炊けそうですね ^^ 色々な
調理道具を持っていますが、残念ながら無水鍋は
持っていません。パンも美味しく焼けるみたいですね。
今回のごはんはかなり美味しく炊けたと思っていますが、
問題はキャンプ場でも美味しく炊けるかですね ^^;;