ビーンポットでレトロな南部風豆料理
せっかくビーンポットを買ったのですから、豆料理を作る事にしました。
アメリカ南部の昔の豆料理です。キドニービーンズは400gほど(残っていたもの全部)を前夜から水につけて戻しておき、漬け汁は捨てて豆を洗っておきます。ビーンポットとその蓋は内側に油を塗っておきます。ビーンポットに洗った豆、塩分を洗い流したソルドポーク、たまねぎ1個を半分に切って乗せ、ニンニク2切れ、水を入れて火に掛けます。本当は唐辛子も入れますが、ひなちゃんがいるので入れていません。
沸騰したら、弱火にして豆がやわらかくなるまで煮ます。
ジェイ・ウェイン・フィアーズ,J.Wayne.Fears 株式会社エイアンドエフ 2018-07-20
ところで、先日ダッチオーブン・クッキング (西部開拓時代から続く鉄鍋レシピの知恵と工夫)という本を立ち読みしました。アウトドアでのダッチオーブンの使い方について詳しく書いていて、とても面白い本です。ダッチオーブンの歴史などのページはレシピだけを求めている人には不要なので、高価なわりにレシピが少なく、不満が残るようで、アメリカでの口コミはそこまで良くはないのですが、良い本だと思います。ビーンポットを土の中に埋めて調理するためのビーンホールについても詳しく載っています。本には、豆の酸でダッチオーブンが錆びるという話がありました。どちらかと言うと酸よりアルカリなのかもしれませんが、豆で錆びるそうですので、ダッチオーブンの使いはじめに豆料理をしないほうが良さそうです。そう言えば米のとぎ汁もアルカリです。炊飯もダメなのは確かな気がします。そんな訳でしっかりと油を塗ってから料理をするのが重要だと思います。今回はお手軽なキャノーラオイルを塗りました。
ただ、豆を煮ると大豆サポニン(乳化剤)が鍋全体を覆うので、長期的に見ると大豆サポニンと油が重合してしっかりとした黒い皮膜を作ってくれる気もします。
ダッチオーブンの本と言えば、こちらも新刊です。残念ながらまだ見かけた事が無いので気になります。アマゾンの画像を見た感じだとサービングポット用のレシピみたいなので、お手軽で良さそうだし、お手軽なお値段なので、購入予定です。
1時間ほど経ちました。とても弱火なのにとっても良く対流していて、丸底の良さが出ています ^^
2時間ほど煮てやっと豆が柔らかくなったので、肉を取り出し、たまねぎ全部と少しだけ豆を取り出します。肉は小さく切り、たまねぎと豆はミキサーに掛けてから戻し、塩コショウをしてから蓋を開けてさらに30分ほど煮ます。
完成です ^^
あまり見た目はよくないとてもシンプルな料理が出来ました。お味はひなちゃんには不評。いけのこは「アフリカ料理みたい」。チリパウダーやカイエンヌペッパーを入れて味を調えますが、現代人にはちょっと味が寂しい感じはありますが、味は悪くないと思います。
コーンブレッドとコールスローで頂きました。
調理後は容器に入れて保存しました。日本のカレーのように一晩置いた豆料理はおいしいとアメリカでは言われているそうです。ビーンポットは長時間の煮物でお疲れの様子でしたので、手入れをした後に油を塗ってオーブンで焼きました。次回はお手軽な料理をする予定です。
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